ファッションを言葉で表す:格好良さを分析せよ
街中で格好いい人を見たら、どこがどう格好いいからなのかを言葉で表しましょう。
なんとなく格好いいではダメです。
格好いいと思ったのには理由があるはずです。
■どんなアイテムを着ているか
コートか、ジャケットか、ブルゾンか。
コートだから格好良く見えたのか。
ではコートのどこが、どうだから格好良く見えたのか。
着丈が長いからか、無地でなくチェックだったからか。
チェックだとして、どんなチェックだったのか。
細かい柄かか大きな柄か。
大きな柄だから格好よく見えたのか。・・・
格好良さの理由はどこにあったのかを、シルエット、色、柄、素材感、さまざまな要素について言葉にしていきます。
■何と組み合わせていたか
コート単体が格好よかっただけでなく、それとの組み合わせが良かったのかもしれない。
パンツは細いか、太いか。
たとえば、ロングコートに極太のパンツだったので格好良く見えたのか。
靴はどうか。革靴かスニーカーか。
スニーカーだとして色は、シルエットはどうだったか。
ソックスの色は。
マフラー・ストールの色はどうか、カシミアっぽいか、リブ編みか、起毛は大きいか小さいか、ボリュームはどうか。
帽子は、眼鏡は、バッグは・・・
■どういう着方をしていたか
コートの前を開けていたか、ボタンを全部しめていたか、一部だけ掛けていたか。
コートの袖をまくっていたかどうか。
なかに着ていたニットはタックインか、タックアウトか。
ショルダーバッグは斜めがけだったか、ならば位置は身体の前か横か。前だとして上の方か、下の方か。
ストールならどんな巻き方か。
* * * *
街を歩いている人だけでなく、雑誌やネットでもいいです。
格好いいなと思ったら、それはどこがどうだったからかを言葉にします。
ここまでが第1段階。
大変だと思いましたか。
やってみれば慣れてきますし、楽しくなります。
次の段階も簡単にふれておきます。
■ それはどんな印象を与えているかをさらに言葉にする
力強い印象、男っぽい印象、誠実な印象、仕事をきちんとやる人っていう印象、優しそうな印象、気さくな人のような印象・・・
自分自身はどんな印象をもたれたいですか?
すると、自分はどんなファッションをしたらいいでしょう。
ヒントは街で見たその人にあります。
言葉にしたのですから、大きな一歩です。
また、自分がそれをまねしたらどうかを想像します。
そのまま、まねしても格好良くならないとしても、どこかは応用できるはずです。
格好いい人を何人か見て言葉にしたので、別々の人のアイテムや着方を想像のなかで組み合わせることができます。着て歩くシチュエーションもいろいろ想像できます。
たとえば、あの人の着ていたコートと、この人のはいていた靴を組み合わせるとどうだろう?
そのコーデで休日に街を歩いたら? 仕事の日だったら? 公園だったら? 遊園地だったら?
言葉がないと想像できません。
言葉にすることは、格好良さへの近道です。